新旧の首凝り頭痛比較

⬛最近のパソコン首凝り頭痛は、従来型にない新しい病態を伴っています。
⬛従来型の首凝り頭痛と新型のそれでは、原因や症状、経過などが異なります。

  • 従来型の首凝り頭痛
原因労作性の筋疲労から生じる肩凝りなどが原因となって、頭痛がおこります。
症状
俗にいう緊張型頭痛です。頭全体が締め付けられるように、ギュット痛みます。
経過日に何度か痛みます。しかし、持続時間は短く、自然経過による治癒が望めます。
治療首肩凝りの緩和が重要であり、運動療法や温熱療法が奏効します。
  • 新型の首凝り頭痛
原因長期間に渡って行われる不適切な姿勢下での首の酷使によって、組織が傷害、または破壊されて頭痛を生じます。
症状
緊張型頭痛とは異なり、24時間、1年365日、頭の重苦しさがあり、所々刺されるような痛みを覚えます。重症化させると、強い疲労感や不眠、胃腸障害、うつ状態なども呈します。
経過医学的には、頚性神経筋症候群と呼ばれる病態であり、自然軽快や自然治癒が望めません。多くの症例において、年単位の増悪が避けられません。
治療緊張型頭痛とは違い、マッサージや針灸、整体が奏効しません。間違った民間療法で、病態を悪化させてしまう例が後を絶ちません。専門医療による的確な診断と、正しい治療が必要不可欠となります。

powered by crayon(クレヨン)